目的:精神疾患が疑われる高校生への養護教諭による支援の工夫を明らかにする.
方法:高等学校養護教諭8名を対象に半構造化面接を行った.
結果:養護教諭は,[本人と家族が安心し苦しさを表出できるように支える][本人と家族が専門機関への相談を決断できるように支える][本人と家族が専門職に相談しやすくなるように調整する]の『直接的な支援の工夫』と,それらの支援を効果的にすすめるために,[中学校時代の情報や普段の様子を把握し支援に活用する][教職員と情報や支援方針を共有しチームで支援をすすめる][専門多職種からのコンサルテーションを支援に活かす]の『間接的な支援の工夫』を行っていた.
結論:家族の思いに寄り添い続け,関係性を構築することで本人を支えること,専門機関と事前に情報を共有し,本人や家族のタイミングに合わせつつ陰で支えること,保健室での支援を教職員に伝えて他の生徒への支援につなげるとともに,関係性に配慮しながら支援チームをマネジメントすることの必要性が示唆された.