2021 年 41 巻 p. 279-285
目的:近年,アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の取組みが注目されているが,慢性疾患患者に対するACPの統一した見解はない.そこで,慢性疾患患者に対するACPの定義を明確にすることを目的に概念分析を行った.
方法:14文献を対象に,Walker & Avantの概念分析方法を用いた.
結果:ACPの属性は【自己決定を行うための理解】【情緒的ゆらぎ】【ACPにたずさわる人々の関係性】【自己決定】【多職種支援へつなげる記録・書面化】【ACPのプロセスの継続と見直し】が抽出された.
結論:慢性疾患患者のACPを「患者の適切な時期に,自己決定を行うための理解を通して情緒的ゆらぎを経験しながら,治療やケアのゴールが導き出され自己決定が行われる過程であり,それは患者・家族とヘルスケア提供者のコミュニケーションにより繰り返し行われる」と定義した.