目的:食道がん術後患者の食行動に関する看護プログラムの有効性を検討した.
方法:食道がんで食道亜全摘術予定の患者を対象とし,病棟にプログラムを導入する前を対照群,導入後を介入群とした.プログラムは,フローチャートによる嚥下訓練の実施と,患者が食後の不快症状を予防し食事摂取量を調整するための指導で構成された.術前・退院時に嚥下機能検査を,術前から術後3か月間に体重,食事摂取量,食事回数およびQOLを調査し分析した.
結果:対照群26名と介入群25名の反回神経麻痺は各4名であった.介入群は,対照群と比較し食事摂取量にあわせて食事回数を調整できたが,食事摂取量や術前体重比に有意差はなかった.しかし,介入群は,術後3か月には嚥下時のむせの症状スコアが有意に低下し,精神機能のQOLが有意に高くなった.
結論:プログラムは,嚥下時のむせを減少させ,精神機能のQOLを高めることが示唆された.