2025 年 45 巻 p. 152-163
目的:訪問看護管理者のリーダーシップ行動尺度の開発を行うこと.
方法:全国の訪問看護師3,000名を対象に,管理者のリーダーシップの行動に関する他者評価尺度39項目を含むインターネット調査または質問紙郵送調査を実施し,尺度の信頼性および妥当性の検討をした.
結果:577名(回収率19.3%)から回答が得られ,探索的因子分析の結果,2因子16項目が抽出された.モデル適合度はGFI = .936,AGFI = .909,CFI = .973,RMSEA = .062で,外的基準との相関係数はr = .768~.818であった.尺度全体のクロンバックα係数は.959,再テスト法による相関係数はr = .716であった.
結論:一定の信頼性および妥当性を有すること,良好なモデル適合度を示したことから,本尺度は訪問看護管理者のリーダーシップの行動を評価する指標として活用可能である.