2025 年 45 巻 p. 351-361
目的:患者安全のための医療事故防止能力自己診断尺度―ICU看護師用―を開発する.
方法:ICU看護師の医療事故防止行動を解明した質的帰納的研究成果に基づく質問項目の作成と尺度化,項目反応理論を用いた質問項目の選定,郵送法による全国調査を行った.尺度の回収は,無記名個別投函とした.
結果:ICU看護師907名に尺度を配布し,有効回答304部を分析した.IRTを用いて15項目を選定し,完成版とした.尺度の情報量は,9.24以上,尺度全体のクロンバックα信頼性係数は,.91,主成分分析による第1成分への寄与率は,44.02%であった.既知グループ技法により4仮説が支持された.再テスト法による相関係数は,.50,確証的因子分析の結果は,CFI = 0.88,RMSEA = 0.09であった.
結論:本尺度は,妥当性のうち構造的側面に課題を残すが,複数の側面から証拠を備えており活用可能である.