2025 年 45 巻 p. 362-372
目的:本研究は若年成年世代がんサバイバーが診断後,日常生活を送る上での情報を探索するプロセスを明らかにすることである.
方法:がんサバイバー19名に半構造化面接を行い,M-GTAで分析した.
結果:がんサバイバーは,〈がんと共存するための情報を経験者から得て,同世代と繋がるために自身も発信する〉.その上で,〈心身の苦痛や経済的な問題を乗り越えて生活を整える方法を探す〉.さらに,〈がんと共存しながら,ライフサイクルに応じた人生を歩む情報を求め続ける〉.また,〈子どもや親への関わり方に悩み,手探りで解決策を探す〉.しかし,〈万が一の時に子どもに生活上の苦労をさせないような対応策を希求する〉.一方で,〈情報を収集する上で自身の信念を持つ〉ことが根底にあった.
結論:がんサバイバーは疾患に伴う苦痛緩和や社会との繋がりを維持し,家族を想いながらがんと共存する方法を模索していることが明らかとなった.