2025 年 45 巻 p. 613-623
目的:学童期の子どもを持つ保護者における高齢者見守りの実態を明らかにする.
方法:小学校3校の保護者を対象に無記名自記式質問紙調査を実施した.
結果:分析対象344名の内39名(11.3%)が「気がかりな高齢者がいる」と回答し,内16名(41.0%)が継続的に気がかりな高齢者の様子を確認していた.さらに,高齢者見守り項目の中でも「家の中から怒鳴り声がする・悲鳴が聞こえる」「歩く姿が危なっかしい,具合が悪そう」といった項目は「非常に気になる」ことが示された.高齢者見守りと関連のある項目は,地域の高齢者から受けた子育て支援,近所づきあいや地域活動を通した高齢者との交流,地域への愛着等であった.
結論:地域における世代間交流を推進するとともに地域への愛着を高めることで学童期の子どもを持つ保護者における高齢者見守りが促進される可能性がある.