2025 年 45 巻 p. 603-612
目的:療養生活を送る在宅高齢者が救急車の頻繁利用をしなくなった要因と,支援について明らかにすることを目的とした.
方法:研究協力者は訪問看護師1,000名である.2段階のデルファイ法により,質問紙調査を行った.同意率は第1回調査では70%,第2回調査では80%とした.
結果:第1回調査の同意率70%以上は,在宅高齢者が救急車の頻回利用をしなくなった要因18項目中14項目,在宅高齢者への支援21項目中20項目であった.第2回調査の同意率80%以上は,在宅高齢者が救急車の頻回利用をしなくなった要因14項目中13項目,在宅高齢者への支援20項目中19項目であった.
結論:在宅高齢者が救急車の頻回利用をしなくなった要因は,症状理解と対応ができるようになったこと,必要な医療が在宅で受けられること,病院ターミナルから在宅ターミナルへの切り替えであった.そのためには,緊急性の高い状態を説明し,いつでも対応する支援が必要であった.