2025 年 45 巻 p. 939-950
目的:特別養護老人ホームの看護ケア管理者を対象に,「ケア管理能力自己評価票」を用いたオンライン教育プログラムを作成・試行し,ケア管理能力の変化を記述する.
方法:事前課題,講義・ディスカッション,自施設での課題取組み,振り返り,成果発表からなるプログラムを実施し,参加者の自己評価と同僚評価を前後で比較した.
結果:参加者6名は,7つのケア管理能力領域のうち「ケアマネジメント向上に取り組む能力」「暮らしの継続を保障する体制を整備する能力」など5領域において自己評価が有意に向上し,同僚評価でも全領域で肯定的な評価が得られた.
結論:自己評価,他者評価ともに評価は向上した.しかし,評価は主観的指標に依存しており,自己評価が行動や施設運営に与える影響についての直接的な検証は行われていない.客観的指標を含む多面的な評価方法の導入や,参加者のレディネスに応じた学習機会の拡充が課題である.