2026 年 46 巻 p. 737-751
目的:食物アレルギー(FA)のあるこどもおよびその保護者に対する患者教育の特徴を明らかにするとともに,患者教育の評価に用いられていたアウトカムの内容を健康状態と関連する行動的・心理的側面を含めて整理・提示する.
方法:JBIガイドラインに則り,9つのデータベースを用いて2006年以降の患者教育の文献を選定し,PRISMA-ScRに基づき報告した.
結果:21論文を分析した.主な対象者は保護者で,こどもは限定的だった.主な提供者は,医師・看護師・栄養士・心理職・患者会所属の保護者等が含まれていた.患者教育は,集団や個別,対面やオンライン等で,FA疾患知識やFA管理行動,心理社会面の支援であった.アウトカムは,QOLや心理的側面に加え,アレルゲン摂取量などの客観的指標が含まれていた.
結論:FA患者教育は,介入特性に合わせて様々な提供方法で実施され,患者教育の内容や提供方法に応じて評価指標の特徴が異なる傾向が示された.