2026 年 46 巻 p. 954-966
目的:在宅療養児・者と生活するきょうだいの小児期・青年期の体験について知見を整理し,包括的に明らかにする.
方法:スコーピング・レビュー(Arksey & O’Malley)を実施した.国内3つのデータベースを用いて特定された220文献をスクリーニングし,包含基準に適合する文献を採用した.19の対象文献よりきょうだいの体験を抽出し,要約した.
結果:きょうだいの体験は,あらゆる発達段階と家庭内外の体験を含み,5側面へ分類された.〔同胞の存在と関係性〕〔同胞の健康障害とケア〕〔家族と日常生活〕の体験は,嫌悪と労い,喜びと苦悩,不満と感謝といった相反するもので構成され,〔友人関係と社会参加〕〔進路選択と家族の構築〕の体験は,不遇や葛藤,諦めを含んでいた.
結論:きょうだいを支える包括的支援の充足が課題とされ,少なかった医療的ケア児・者のきょうだいを含め,さらなる研究や実践知の蓄積が望まれた.