「慢性病患者のセルフケアの構造と看護の役割に関する研究」と題して行った一連の研究の中で, 本研究は質的分析を中心とする面接調査の結果を検討したものである. 本研究は, 患者の療養生活に関する自由な表現から, 慢性病患者の様々な療養のあり様を捉えることを目的とした.
慢性病を有する外来通院患者152名を対象とし, 患者の療養のやり方の特徴を検討した結果, 7つのタイプの療養のやり方が見いだされた. すなわち, 完全主義型, 現実型, 自然態型, 自己価値低下型, 依存型, 重荷型, 反抗型である. この患者の療養のあり様の特徴に応じて, 看護の課題が異なることが示唆された.