抄録
本研究の目的は, 地域看護実践における家族のセルフケア力の拡大をねらいとした「家族の健康課題に対する生活力量アセスメント指標」を開発することである. 研究対象は, われわれが看護援助や研究対象として把握してきた156例の家族であった. 研究方法は, 各事例から帰納的に指標を構成し, さらに, これを健康問題をもつ家族事例に適用させるなどを行って指標を修正した.
その結果,「家族の健康課題に対する生活力量アセスメント指標」として,「家族の生活力量」9項目と「家族の生活力量に影響する条件」3項目を構成した.