日本看護科学会誌
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頭頸部がん治療後5年未満の人々のクオリティ・オブ・ライフ
花出 正美佐藤 禮子
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2001 年 21 巻 1 号 p. 40-50

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抄録
本研究は, 頭頸部がんの治療後5年未満が経過している人々のQOLの様相を明らかにし, 頭頸部がんを経験する人々のQOLの支援に効果的な看護援助を検討することを目的とした. 頭頸部がんの治療後5年未満が経過している12名を対象者として, 生活体験についての思いに関する半構成的面接調査を実施し, 得られた資料を質的帰納的に分析した.
分析の結果得られた生活体験の意味の10主題およびその肯定的様相から, 頭頸部がんの治療後5年未満が経過している人々のQOLの様相は, 頭頸部がんの再燃との対峙の過程, 生活の支障への折り合いの過程, および今ある自己の了解の過程という生活過程を反映するものであることが明らかになった.
頭頸部がんという病を経験する人々のQOLの支援に効果的な看護援助は, がんの再燃の不安への的確な対応, 基本的ニーズ充足のためのセルフケア能力の強化, リハビリテーションへの動機づけの強化, 家族の適切なソーシャルサポートの促進, 対人関係を築くための社交性の促進, および自己の肯定的変化的への気づきの促進であった.
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© 公益社団法人 日本看護科学学会
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