日本看護科学会誌
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C型慢性肝炎患者のライフスタイルと肝機能の関連
生活活動強度と食生活から
山中 泰子叶谷 由佳佐藤 千史
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2003 年 23 巻 2 号 p. 32-39

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抄録
本調査の目的はC型慢性肝炎患者のライフスタイルと肝機能の関連を知ることである. 1992年にT病院にHCV抗体陽性で入院した患者107名を対象とし, 郵送法による調査を行った. 41名を分析対象とし, 1992年 (以後, 92年)と1998年(以後, 98年)の生活活動強度と栄養摂取, 血液検査値を調査した. 生活活動強度は軽い15名, 中等度16名, やや重い10名であった. 平均年齢は57.4±9.4歳, 平均通院期間は11.7±4.7年であった. 栄養摂取や自覚症状は活動強度別で有意差がなかった. 41名中39名がinterferon (IFN)を受けており, 12名が強力ミノファーゲン(強ミノ)治療を受けており, IFNまたは強ミノ治療が著効であった者を除く34名について解析した. やや重いの活動強度で血清ビリルビンが高く, 92年の軽いとやや重いにp<0.01, 98年の軽いとやや重いにp<0.05と有意差がみられた. 軽い・中等度の活動強度において, AST変動のない者が92年に比し, 98年に有意に増加した(p<0.01). これらから, C型慢性肝炎患者の生活指導の重要性が示唆された.
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