抄録
本研究の目的は, 全身性エリテマトーデス女性病者の他者との関係性のおける病気の影響とそれに伴う体験を明らかにすることである. 外来通院している21名の女性に, 半構成的面接を実施し, グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて継続的に比較分析した.
女性の他者との関係性における体験は,【病気を見せる】【病気を見せない】と【わかってもらえる】【わかってもらえない】が中心であり, これらは相互に関連していた. また, 発病から現在に至るまで, および将来の病気の見通しを含む病気体験が見出され, それらとの関連も見出された. 女性病者は他者との関係性への病気の影響を最小化するために,【病気を見せる】【病気を見せない】を意図的に行うようになっていた.