抄録
病気や治療についての説明を受ける小児がんの子どもに対して, 看護師がどのような介入や援助を行っているかを明らかにすることを目的として研究を行った. 小児がん領域で4~11年の臨床経験をもつ看護師6名に半構成的面接による聞き取りを行い, 録音されたデータから逐語録を作成し, grounded theory approach を用いて分析した. その結果, 看護師は「状況の査定」「介入の基盤作り」「通常の指導」「情報の補足と整備」「介入の効果を捉える」という5つの働きかけをしていることが示された. これらの働きかけは, 単に子どもが闘病生活上適切な行動を取れるようになるためだけでなく, 理解力や関心に合わせた説明によって, 子どもが主体的な闘病生活を送れるようになることを目指したものであった. 働きかけを効果的に行うためには, 看護師が多くの情報を集めて子どもの視点から情報提供を評価することと, 働きかけの目的や効果を意識して取り組むことが必要だと考えられる.