日本看護科学会誌
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術後老人患者の早期離床促進看護プログラム作成のための基礎的研究
-術後1日目離床例の循環動態と自覚・他覚症状の検討-
井上 智子佐藤 禮子数間 恵子雄西 智恵美浜崎 祐子石黒 義彦小島 操子
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1984 年 4 巻 1 号 p. 16-22

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抄録
術後患者の安全で効果的な離床を遂行するためには, 離床に至るまでの筋力維持向上への努力とともに臥床期間の短縮が重要な課題である. そこで今回は離床までの期間短縮を意図して, 消化器疾患で開腹および開胸・開腹術を受け、 医師の許可により術後1日目に離床した40歳から72歳までの16名の患者を対象に, 初回離床時の循環動態(収縮期血圧, 脈拍, 心電図所見)と自覚・他覚症状(6項目)について検討し, 以下の結果を得た.
循環に及ぼす影響: 59歳以下では収縮期血圧の, 60歳以上では脈拍の変動率が大きく, 心電図上ではST・Tの変化が多くあらわれたが, 殆どは一過性で4例には離床による改善がみられた.
自覚・他覚症状: 痛みおよびそれに伴う発汗, 顔色の変化の出現率が高かったが, 術前の下肢筋力は術後1日目では維持されていることがみとめられた.
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