日本看護科学会誌
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在宅寝たきり老人・家族のケアニーズと地域ケアシステム
(1報) 地域ケアシステムに関連する生活実態とケアニーズ
安住 矩子島内 節
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1987 年 7 巻 2 号 p. 32-33

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抄録
寝たきりで登録されているが, 調査時点では全く寝たきりは29%, 自室と家周囲移動60%, 外出11%である。 痴呆ありは1/3強で, この半数強が中等度痴呆であり, 身体疾患と精神症状へのケアが同時に必要な対象である。 ADLにおける介護困難は男で女より大多数の項目で有意に高い。 また困難は男女共通して入浴が最も高い。 介護者に有病者は約半数で, 介護負担や介護意欲の主要因は, 介護者の健康状態と介護の時間, 老人の生活意欲とADL, 老人と介護者の入間関係である。
以上から特に介護者を支える地域ケアシステムが重要である。
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