抄録
(1) 全員が有病者であるが受診は約半数が不定期で, 受診指導, 往診拡大等を図ること (2) 介護者の健康問題, 介護負担, 介護方法などのケアニーズが多く, 介護者を支える看護職・ホームヘルパー・入浴サービス・ショートステイの利用拡大, また本人への病状対応と生活指導の充実 (3) 要継続ケア対象として新たに把握された43例には, 保健婦, 訪問看護婦, 医師, MSW, PT, OT, 栄養士の参加が必要 (4) ケアへの住民参加が比較的良いが, さらに支援網の拡充 (5) 関係機関の支援システム機能における看護職の役割の重要性 (6) 当地域は各専門家の早期対応はよいが, 専門家間の調整・統合機能の強化により, 効果効率性を高める必要があることなどが明らかになった。