2026 年 4 巻 p. 10-17
目的:看護実践能力IV群・V群に着目した協同学習とシチュエーションベースドトレーニングを統合した周術期看護シミュレーション教育に参加した看護学生の学びを明らかにする.
方法:参加した学生10名を対象とし,IV群・V群の自信の程度と学びの自由記述を分析した.
結果:学生は協同的な話し合いやディブリーフィングを通して,チーム体制の理解やケア環境への配慮など,看護実践能力IV群に関する学びを深めていた.また,自身の思考や行動を振り返り,他者の意見を取り入れる過程を通して,自己理解や専門職として学び続ける姿勢など,看護実践能力V群に関する学びも促進されていた.一方,多職種連携の具体的理解や看護実践と研究との関連性の理解には課題が示唆された.
結論:本プログラムが看護実践能力IV群・V群の育成に寄与する可能性が示された.今後は,多職種連携の理解を深める教育内容の充実が必要である.