2017 年 48 巻 2 号 p. 114-117
熊本地震における被災地のトイレ状況および悪臭の調査を実施した1).屋外の仮設トイレのにおいレベルは清掃に依存しており,水洗式であれば和式・洋式を問わず臭気強度2程度と低かった.一方ドライ式は,し尿を溜めるタンクに仕切り弁がないと悪臭が発生しやすい状況であった.便器の種類では,和式は汚れ易く清掃者の負担になっており,洋式は汚れにくいが男女別2)にするなど工夫が必要である.
災害時のトイレ対策がますます重要になってきており3),4),今後の被災地における悪臭低減に向けて提案を行った.