2024 年 11 巻 2 号 p. 45-55
目的:就労後にASDまたはADHDと診断された労働者に対する支援において,メンタルヘルスケアを担う関係者による支援方法を明らかにする.方法:当事者2名を含む17名を対象に個別支援事例について面接を行い,語りの記述をグランデッド・セオリー・アプローチに準じた手法を用いて,支援のカテゴリを生成しプロセスを明示した.先行研究の援助方法を含めて検討を行い,総括した支援を提示した.結果:14カテゴリと5コアカテゴリが生成され,支援方法は【職場の困りごとのアセスメント】から本人と職場の現状改善に向けた【本人と職場の意向のすりあわせ】や【支援環境づくり】をしつつ,【本人の戦力化への強化】と【職場の対応力の強化】への働きかけであった.結論:先行研究及び既存の支援方法に共通する原則や手法が認められ,発達障害が疑われる労働者への包括的な支援方法の全容が明らかになった.