2022 年 9 巻 2 号 p. 33-42
目的:訪問看護師の仕事要求度とオーバーコミットメントについて,職務と雇用形態(常勤・非常勤)による比較および関連を明らかにすることを目的とする.方法:A県260事業所の訪問看護師1,749人に日本語版努力報酬不均衡モデル調査票を用いて質問紙調査を行った.結果:調査票の返信数445枚(回収率25.4%)のうち420枚を有効回答とした.雇用形態による内訳は管理者77人(18.3%),常勤216人(51.5%),非常勤127人(30.2%)であった.点数化した仕事要求度やオーバーコミットメントにおいては,管理者の点数が常勤や非常勤より有意に高かった.また管理者は全国平均と比べても高かった.さらに職位とどの雇用形態においても仕事要求度とオーバーコミットメントには正の相関関係が認められた.結論:管理者においては,常勤や非常勤に比べて健康リスクが高いことが明らかとなった.管理者の結果が全て高かったことより,組織や管理職の支援体制や相談体制の必要性が示唆された.