抄録
要 旨
目的:白内障手術前後の VFQ-25 を調査し、スコア変化と患者背景との関連を検討する。 方法:手術前後で VFQ-25 の測定と、患者背景に関する選択回答式アンケート調査を実施。
結果:手術によりVFQ-25 スコアは改善し、全ての下位尺度で手術前後に有意差がみられた。手術によるコンポ 7
の改善の有無と性別、眼疾患・同居人・介護保険認定・相談相手・趣味や生きがいの有無、年齢との関連に有意差は見られなかった。さらに、後嚢下混濁 Grade が高い群は低い群と比較し、手術前後のコンポ7の差が大きく、スコアの改善幅が有意に大きかった。後嚢下混濁の程度とコンポ7の改善度に有意な正の相関が見られた。
考察:手術前後の VFQ-25 スコアを比較すると、全ての項目において術後のスコアは有意に改善したことから、白内障手術により視覚に関連した健康関連 QOLが改善することが定量的に示された。後嚢下混濁が強い患者ほど、手術による視機能の主観的改善がより大きく得られることが示唆された。