抄録
目的:多焦点眼内レンズにおいて満足度調査を元に適切な眼内レンズ説明を目指すこと。
方法:A 病院で多焦点レンズを挿入した38 人を対象として術後1 カ月に満足度調査を行った。距離別・夜間の見え方の満足度、メガネの必要性について答えてもらい、それらを統計分析し、手術までの流れと共に検
討した。
結果:総合評価として8割以上の患者が満足しているが、中間距離・夜間時の見え方については満足度が低く、3割の人が眼鏡を必要とした。
考察:進歩する多焦点レンズの特性を理解し、患者がレンズ選択をしやすくなる説明と満足が得られやすい患者選定が求められる。