2018 年 3 巻 p. 37-40
目的:これまで小児眼科手術の術前オリエンテーションは主に保護者のみを対象に行っていた為,小児とは十分にコミュニケーションが図れていないことが問題であった。今回独自のスタンプラリーを作成し,新しいプレパレーションを試 みた結果を報告する。 方法:2015 年8 月1 日から2016 年8 月31 日までに手術を受けた3 歳から9 歳の患児24 名及びその保護者(24 家族)にスタンプラリーに関して聞き取りを行い評価した。 結果:興味あり:18 名 興味なし:6 名 考察:① 3 歳以降やシールに興味がある女児には有効,7 歳以降には有効ではなかった。 ②頑張りを認められることで意欲を引き出すきっかけになった。 ③正しい情報を提供することで不安を減らし信頼関係を確立する基礎になった。 ④文字が理解できていない患児もプレパレーションに参加できた。