抄録
目的:眼科専門病院の急変時対応力の向上を目的に医療安全管理者として取り組んだ,急変時シミュレーション研修と院内ラウンド導入の効果を評価する。
方法:全職員を対象に一次救命処置(以下BLS)とAED のシミュレーション研修を実施し,研修後のアンケート結果を分析した。院内ラウンドで急変時の初動対応に関する質問項目毎の正解率を比較した。
結果:「急変時にBLS とAED を実践できる」と答えた医師・看護師は2016 年度より2018 年度は増加した。また院内ラウンドでAED の設置場所を示すことができた職員は100%になったが,院内救急コールが正確にできた職員は60%だった。
考察:院内で起こりうる急変場面を想定したシミュレーション研修と院内ラウンドを継続した事で,急変時対応に関する職員の意識向上に繋がったと考える。また,急変時にはチームでの対応が必要不可欠であり,チームを統率できるリーダーと個々の役割を認識し対応できるスタッフの育成が必要である。