抄録
要旨
目的:多焦点眼内レンズ(multifocal intraocular lens以下M-IOL)挿入術前後の患者と,より良い信頼関係を築く為に,術後の日常生活の見え方を把握する事が必要だと考え満足度を調査した。
方法:両眼にアルコン社のAcrySof®IQ PanOptix®を挿入し,遠方・60cm・40cm矯正視力が両眼1.0以上ある患者にアンケート調査を行い4段階で評価した。
結果:遠方視は近方視より満足度が高く,また,遠方視においては昼間・テレビの方が薄暮時・夜間よりも満足度が高かった。近方視は本・郵便物を読む時に25.5%が眼鏡・拡大鏡を使用していたが,スマートフォンでは0%であった。
考察:見慣れた距離やスマートフォンを操作し易い距離が,近方設定距離40cm では遠いと感じる症例が多かった事が満足度を下げた要因と考えられた。術後の視力結果が良好であっても日常生活では満足度が低い条件がある事が分かった。