抄録
近年の眼科医療の目覚ましい技術革新を支えたのは,眼科看護領域における技術向上によっている。一方,眼科医療で視覚の向上が得られない視覚障害(以下,視障)者に対して,各職種間の連携による全人格的対応のロービジョンケア(LVC)が要請され,中でも看護領域での係わりが注目されている。
最初にLVC に対する眼科医療施設のバリアフリー/ユニバーサル・デザイン(BF/UD)を紹介した。次いで,視障の視覚病態生理を「6つのみる」という脳機能から解説し,LVC での各種視覚補助具の有用性および目的・使用法を紹介した。
最後に,看護師の介入が重要な視障者を含めた家族や関係者へ説明と指導法を述べた。
LVC は医療関係者として,医師および視能訓練士が専属的に行うものではなく,本来はLVC のマインドがある誰もが行うものである。眼科医療施設では視障者と直接接する看護師は特にLVC のマインドを持って積極的に対応することが重要である。