抄録
目的:局所麻酔手術に際する患者の緊張を緩和させるために,患者の心因的負担に配慮された眼科専用手術環境が患者へもたらす効果について明らかにする。
方法:アイセンター開設前(以下,眼科専用手術環境なし)と開設後(以下,眼科専用手術環境あり)の患者に対して,術中降圧処置を行った患者を抽出しカイ二乗検定を行った。あわせて眼科専用手術環境ありの患者にアンケート調査を実施した。
結果:術中に行われた降圧処置では,眼科専用手術環境ありの患者に有意差をもって降圧処置の減少が認められた。眼科専用手術環境は9割以上の患者がストレス軽減に役立ったと回答した。また,緊張やストレスを和らげることに最も効果したものは「看護師の存在」であった。
考察:患者の緊張緩和に配慮された眼科専用手術環境では降圧処置数が減った。眼科専用手術環境が患者のニーズに沿ったものであり,看護師の存在が最も緊張を緩和する存在であることも明らかになった。