抄録
目的:黄斑ジストロフィによりロービジョンとなった成人男性の生活を語りにより明らかにする。
方法:研究参加者2名に見え方と生活に関する半構成面接を実施した。録音したデータから逐語録を作成し,見え方と生活の語りに着目しながら質的に内容の分析を行った。なお,所属施設と研究協力施設の研究倫理審査委員会の承認を得たうえで実施した。
結果:視力低下と中心視野異常の見え方をミストサウナの中にいる感じと表現したが,同じ環境であれば何とかできるため,自宅での生活は影響がないと語った。仕事の打ち合わせでは,表情が読み取れないため支障が生じる可能性があると語り,他の仕事でも,できることができなくなり,これは無理だなとロービジョンにより仕事を諦めた様子が語られた。
考察:成人男性にとって仕事ができなくなることは社会的役割の喪失に繋がるだけでなく,生活に影響するため,就労を継続するための支援の必要性が示唆された。