理論応用力学講演会 講演論文集
第57回理論応用力学講演会
セッションID: 2G14
会議情報

GS2-2 数値計算法
最適化コンパクト差分とシンプレティック積分法による時間領域音響計算
*岩津 玲磨鶴 秀生
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

 屋内音響解析に用いられる時間領域音響計算法の改良を目的として、シンプレティック積分法と最適化コンパクト差分法を1次元、2次元ベンチマーク問題に適用、既存法、他の方法と比較した結果を報告する。  シンプレティック積分法はルース、吉田、サンセルナによる公式を使用してガウシアンの移流問題を計算した。ベンチマークの結果によると、屋内音響計算が対象とする分解能領域では3段階3次ルース法が最も精度/計算コストの面で良好であると思われた。  コンパクト差分法は通常良く用いられる6次精度のものよりも係数を調整した最適化公式の方が若干良い成績を示した。境界公式はその性質から大幅な改良は見込めないが、係数調整の効果について報告する。  以上の現段階で最適であった方法の組み合わせによって2次元の波面反射、散乱などの問題を計算した結果と時間領域屋内音響計算の計算規模と精度などについて検討する。

著者関連情報
© 2008 社団法人地盤工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top