主催: 日本学術会議 機械工学委員会・土木工学・建築学委員会 合同IUTAM分科会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本材料学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業農村工学会
海上輸送システムの改良のための意志決定を適切に行うには、原油価格や用船費、資材調達先など多様な条件を考慮した上で輸送性能を定量的に推定し、可否を判断するのが望ましい。しかし、上記条件の組合せは膨大にあり、また、それら組合せに対して適切な配船計画を立てて輸送効率を評価する事は困難である。そのため、可能性が高いと思われる少数の組合せのみの定性的評価を元に、判断を行っているのが現状である。本論文では、確率論的手法(イベントツリー)及び海上輸送シミュレータを用いることにより上記困難を緩和し、企業の意志決定の効果の期待値を定量的に評価することを試みる。例題として日本から海外の造船所へ資材を輸送する工場間輸送を取り上げ、解析事例を示すことで本アプローチの有用性を示す。