理論応用力学講演会 講演論文集
第59回理論応用力学講演会
セッションID: 2D09
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OS3 風応答・風環境の予測・制御
準静的成分と共振成分の連成を考慮した高層建築物の風応答評価法
*王 天元植松 康
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抄録

近年における高層建物の耐風設計においては,等価静的風荷重は準静的成分と共振成分の和として表されるのが一般的である。これは,それら2成分が互いに相関をもたないという仮定に基づいている。しかし,クロス項の影響について定量的かつ詳細に検討した研究はこれまで行われていない。そこで本研究では,準静的成分と共振成分,並びに,それらのクロス項を厳密に定義し,それら全てを考慮した等価静的風荷重の厳密なモデルを提案した。いくつかの高層建物モデルを設定し,それらの風方向並びに風直角方向の応答に対して,本研究で提案したモデルと従来の簡便モデルによる結果を比較した。その結果,風直角方向応答については,従来モデルは荷重および応答を過小評価することが分った。

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© 2010 社団法人日本建築学会
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