主催: 日本学術会議 機械工学委員会・土木工学・建築学委員会 合同IUTAM分科会
共催: 日本機械学会, 日本気象学会, 日本地震工学会, 日本物理学会, 農業農村工学会, 応用物理学会, 化学工学会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本材料学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会
4次スタガード・コンパクト差分スキームと3位のシンプレクティック時間積分法の組み合わせを線形の波動方程式に適用するときに適する係数について考察する。 コンパクト差分スキームは最高次の精度をもつ係数よりも次数を下げた公式中に波数空間での解像度がより高い係数が存在する。 3段3位の分割されたシンプレクティック・ルンゲ・クッタ法には位相誤差を8次で近似する係数がある。 コンパクト・スキームとシンプレクティック時間積分法の組み合わせで音波の式を計算するときには、これら空間時間離散化法のパラメータを調節することで、ほとんどすべての波数で数値的位相速度を厳密に近似できる係数が存在することがわかってきた。 しかし数値的位相速度は3つのパラメータによって値を変化させる。 また、安定性限界もパラメータによって変化する。 どのようなパラメータの取り合わせを最適とするかについては、安定性重視、解像度重視の相反する方針に加重平均をとる必要がある。 音響解析への適用を目的としてこのようなパラメータのうちで最適なものについて考察する。