理論応用力学講演会 講演論文集
第61回理論応用力学講演会
セッションID: OS01-09
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分子動力学法及びレオロジー測定によるヒートシール強度の分子量依存性評価
*檜山 敏之宮田 剣西岡 昭博香田 智則
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抄録

近年、包装技術において、ヒートシールは最も多用されている接着技術の一つである。ヒートシールとは、フィルムの接着層の上下から熱と圧力を同時に印加し、冷却、固化させることにより接着する手法である。ヒートシールを行う際に、温度、時間、圧力等の条件を調節することで様々な特性を付与することが可能となる。この技術は、工業的な包装のみならず食品包装、医薬品包装などといった様々な分野で広く使用されている。しかし、ヒートシールは工業的なノウハウに支えられ、発展した技術であるために、ヒートシール時の微視的なスケールでの接着メカニズムの詳細は未だ明らかにされていない。そこで本研究では、分子鎖相互作用及び分子量、分子鎖長に着目し、分子動力学シミュレーションを用いた分子鎖の緩和挙動解析と、レオロジー測定による高分子の緩和挙動の評価を行った。

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© 2012 一般社団法人日本機械学会
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