主催: 日本学術会議 「機械工学委員会,土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 自動車技術会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本計算数理工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本混相流学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 農業農村工学会, 力学アカデミー
コンピューターの演算能力が著しく向上した現代においては,プロセッサの小型化に伴い高性能な携帯型情報端末(スマートフォン,タブレットなど)が広く普及してきている。このような携帯型情報端末は,タッチパネルによる直感的なインターフェースや,種々のセンサーを有していることが特徴であり,人と計算機としてのコンピューターの関わりが変化してきている。建築分野においても,専門技術者である意匠設計者や構造解析者の相互コミュニケーションや,技術者と建築物のエンドユーザーである一般の人々を結びつけるためにこれらのデバイスや先進的な情報技術(IT)リソースの活用法が模索されている。本稿では,構造性能や耐震安全性といった専門性の高い情報を,より広く一般の人々に周知することを目的として,携帯型情報端末の特徴を生かした建築構造解析アプリケーションを開発し,その適用性について検討する。