理論応用力学講演会 講演論文集
第63回理論応用力学講演会
セッションID: OS10-03
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OS10 CAE を利用した建築設計・生産の合理化
局部座屈を生じた鋼部材に対する補修法と補修後性能に関する研究
有限要素法解析による最適補修法の選定
*宗村 大翔松本 健森 健士郎佐藤 華子伊藤 拓海崔 彰訓
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抄録

近年,被災建物に対する修復性の議論が始まっており,修復性を志向した設計法の確立と整備が進められている。鋼部材を対象とした先行研究において,既往の補修方法の一つである箱型補修法を用いた場合,耐力は向上するが,亀裂や破断で決まる終局限界耐力を上回ることを確認している。さらに,局部座屈でフランジが面外変形した場合,補強プレートとフランジ板の間に隙間が生じると,箱型補修法では溶接施工が困難になることがある。そこで,補強プレートとフランジ板の溶接を,連続溶接ではなく,部分溶接による方法を提案し,実験・施工計画を立案する。本稿では,試験体の設計と修復施工計画のための予備解析を目的として,有限要素法解析による検討を行う。先行研究で観察された局部座屈性状に基づいて解析モデルを設定し,部分溶接における溶接長さ,間隔を解析変数とし,補修後の剛性・耐力を制御するための溶接条件を求めた。

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© 2014 一般社団法人日本機械学会
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