主催: 日本工学会理論応用力学コンソーシアム
共催: 日本建築学会, 日本計算数理工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本流体力学会, 日本計算工学会, 土木学会, 日本混相流学会, 自動車技術会, 日本伝熱学会, 地盤工学会, 日本機械学会, 日本物理学会, 農業農村工学会, 日本風工学会, 日本地震工学会, 日本応用数理学会
後援: 日本学術会議 理論応用力学分科会(機械工学委員会・総合工学委員会・土木工学建築学委員会合同)
会議名: 第66回理論応用力学講演会
開催地: オンライン
開催日: 2022/06/24 - 2022/06/26
空間構造物へのTMDの適用に関して,TMDの応答低減効果は対象構造物の自由振動特性の影響を受けることが明らかとなっている。一方で,大地震時に制御対象構造物の部材が降伏した場合においては,その固有周期が伸び,モード形状が変化することで,TMDによる応答低減効果が低下する可能性が考えられる。そこで本研究では,多重TMDにより地震応答を制御する際に,構造物が弾塑性応答を呈する際の応答低減効果について検討している。対象とするのは,スパン36mの屋根型円筒ラチスシェルである。TMDは,変位応答の卓越する上位3モードを制御対象として,最適条件式に基づいて設計する。その結果,地震動強さλEによらず最大鉛直応答を低減可能であり,初期降伏を発生する地震動強さλEyは大きくなること,λEの増大に伴って非制振時に発生する非対称変形は,TMDを設置することで抑えられること等が得られた。