2025 年 34 巻 1 号 p. 105-113
【目的】精神科看護管理者のリカバリー志向を高めるための教育プログラムを評価することである.
【方法】精神科看護管理者に半構造化面接調査を実施し質的記述的に分析した.
【結果】教育プログラムの評価を分析した結果,173意味単位,159コード,49サブカテゴリ,22カテゴリ,【プログラムに参加したことによる管理者自身の変化】【プログラムに参加したことによる管理者間の関係性の変化】【プログラムの学びの看護への活用】【リカバリー志向の実践に向けた課題の気づき】【臨床現場の視点から捉えたプログラム】の5コアカテゴリに分類された.
【結論】教育プログラムに参加することで,看護管理者は患者のリカバリーに向けたかかわりの重要性に気づき,入院患者がリカバリーできるという期待を抱くなど,リカバリー志向を高められたと考える.今後は,教育プログラムの有用性を高めるために,プログラム内容の精選や評価方法の検討が必要である.