目的:家族の不慮の死を体験した遺族の思いについて文献検討を行った.
方法:PubMed,CINAHL,CiNii,医学中央雑誌Web版で自殺,不慮の死,家族,体験,語り,感情,思いを検索語に英語と日本語で書かれた質的研究を対象とし文献を抽出した.そして,抽出された内容についてコード化しカテゴリー化した.
結果:7,845件抽出され,1次,2次スクリーニングの結果7件が選定された.【精神的ショックと悲嘆,否認】【怒りと誰かを責める気持ち】【一人残され,悲しみを共有できない孤独感】【後悔と罪責感】【罪と恥意識から社会的に孤立する】【死への願望】【他者との関係性からくる心の支えと傷】【あきらめと受容】【家族に対する不信感と残された家族を大切にしようという思い】【自死に何らかの意味を見出す】【故人とのつながりを感じる】の11カテゴリーに分類された.
考察:不慮の死による遺族の関係の亀裂や自死と事故による遺族の思いの違いに配慮していく必要がある.
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