日本精神保健看護学会誌
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痴呆入院患者の退院先決定へ影響を及ぼす要因分析
新開 淑子池田 明子小口 徹
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1995 年 4 巻 1 号 p. 13-22

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抄録

痴呆入院患者の退院先決定基準を得るために、123例の退院患者のカルテ及び看護記録を基に多変量解析による因子分析と56例の患者家族へのアンケート調査を行った。結果を総合すると以下の点が指摘できる。1)ADL自立度に影響をもたらす因子によってある程度退院先を判別できる。2)ADL自立度はかなり痴呆の程度に影響されていることから痴呆患者のADL自立度評価に対して、今まで寝たきり老人に対して行われていた身体的自立度という点からのみの評価をそのまま用いていることには無理がある。3)退院先決定は単に主介護者の物理的要因だけでなく、それ以外の要因に左右されており、そこには主介護者の微妙で複雑な心理的揺れが反映されている。

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© 1995 一般社団法人日本精神保健看護学会
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