計画行政
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研究論文
交流型ライフスタイルのモデル化に関する一考察
植野 和文
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1995 年 18 巻 2 号 p. 70-82

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抄録

自由時間の増大,高速移動手段の発達,それに各種の交流事業の推進などによって交流型のライフスタイルが全国的な広がりを見せている。交流社会ではこのようなライフスタイルに対応した地域づくりが必要であり,それには交流型のライフスタイルを記述するための方法論が求められる。四全総の交流ネットワーク構想から各種の交流事業に至るまで様々な交流論が展開されてきた。しかしそれらはいずれも地域政策論の一環として行われ,交流の主体である生活者のライフスタイルとの関わりが十分に論じられてこなかった。

本稿では生活者の観点から交流の意味を問い直し,交流型のライフスタイルを記述する理論的な枠組みを構築することを試みた。はじめに交流とライフスタイルを結びつけるものとして「機会開発」(欲求充足のための状況づくり)の概念を導入し,機会開発の自由度を高める手段として交流を位置づけ,交流型のライフスタイルを交流による機会開発としてモデル化した。続いて交流型の機会開発の場であり,機会開発の自由度から規定される機能的な都市概念として「交流都市空間」を提唱し,そこから人口増加を前提としない地域づくりの試論として疎住型のライフスタイルを前提にした「疎住都市」の概念を導出した。この研究によって人の交流から地域間交流まで幅広い交流論を包括的に論じることが可能になり,交流社会の地域づくりに対して新たな視点を提供することができた。

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© 1995 一般社団法人 日本計画行政学会
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