2017 年 46 巻 2 号 p. 41-52
本稿では,米国研究評議会(National Research Council)の作成した報告書「臨床試験における欠測データの予防と取り扱い」のなかでも,特に欠測データの予防に関する部分に注目して要約する.具体的に,臨床試験で何を推定したいかを定義するエスティマンド(estimand)の概念,試験デザイン上で脱落を最小化する工夫,脱落した被験者に関するデータ収集の継続について,試験実施上で試験スポンサー,医師,施設のスタッフがとりうる欠測データを減らすための戦略等について概説する.