質的心理学研究
Online ISSN : 2435-7065
ズレのある類似とうつしの反復
タルコフスキーの映画『鏡』にみるイメージの語りと「むすび」の生成機能
やまだ ようこ
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2003 年 2 巻 1 号 p. 108-122

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抄録
タルコフスキーの映画『鏡』をテクストにして,そのイメージの語りの心理学的特徴を,空間・時間的に別々に離れているものを「むすぶ」生成機能に着目して考察した。『鏡』では,母と妻,父と息子など,自他の関係性は「ズレのある類似とうつしの反復」として出現する。この概念の語り研究における重要性を,次の 4 つの観点から論じた。1)自己と他者の関係性,2)物語的自己,3)バフチンの「対話」概念との比較,4)反復する時間。
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© 2003 日本質的心理学会
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