第四紀研究
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糸魚川-静岡構造線断層帯における連動型巨大地震の発生可能性評価
近藤 久雄
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論文ID: 63.2219

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抄録

陸域の内陸主要活断層帯から生じる連動型地震・巨大地震は,人口稠密地域など発生場所によって巨大災害を生じる可能性がある.活断層帯から生じる連動型地震の規模については,過去に連動したと仮定した場合の断層長をもとに,断層長と地震規模の経験則から評価されてきた.一方,複数の活断層ないし活動区間が連動する発生確率は,これまで算出方法が確立されていない.陸域の活断層調査では地震時変位量を直接計測できる利点を活かして,著者らは正確な活動時期とあわせた変位履歴等に基づき過去の連動型イベントを識別する古地震学的手法を開発してきた.さらに,その連動型イベントの発生頻度からポアソン過程によって連動型地震の発生確率を予察的に算出する手法を構築した.本稿では,糸魚川-静岡構造線断層帯を対象とした結果と概要について紹介する.

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