日本再生歯科医学会誌
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原著論文
ビスホスホネートが骨芽細胞の増殖および遺伝子発現に与える影響
堂前 英資吉川 美弘鎌田 愛子上野 眞徳前田 潤一郎合田 征司池尾 隆
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2005 年 2 巻 3 号 p. 182-191

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抄録
ビスホスホネート(BPs)は破骨細胞の活性化を抑制し,強力な骨吸収抑制作用を示して骨密度を増加させ,骨粗鬆症による骨折を低下させることが報告されている.また,破骨細胞に対する作用機序は窒素非含有第一世代BPsと窒素含有第二,三世代BPsとでは,異なることが知られている.今回私たちは,第一世代BPsのetidronate,第二世代BPsのalendronate,または第三世代BPsのrisedronateをヒト由来株化骨芽細胞Saos-2に添加し,細胞増殖能に与える影響を検討した.さらに,BPsが石灰化に関与する?T型コラーゲン(COL1-α),オステオカルシン(OC),アルカリホスファターゼ(ALP)の遺伝子発現に与える影響を検討した.骨芽細胞増殖能はetidronateの影響を受けず,alendronateまたはrisedronate添加で濃度依存的に抑制された.同様にCOL1-α,OC,ALPのmRNA発現はalendronateまたはrisedronate添加で抑制されたが,etidronate添加では影響がなかった.以上のことより,BPsの骨芽細胞活性に与える影響は,側鎖に含まれる窒素の有無により異なることが示唆された.
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© 2005 日本再生歯科医学会
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