抄録
高齢化や環境対応などの社会課題を解決するものの一つとして小型モビリティの活用が期待されている.しかしながら,制度面やインフラ等において様々な解決すべき課題が残存しており,期待されるほど普及の機運が盛り上がらない状態にある.そこで,小型モビリティのユースケースごとに実態を整理し,あるべき姿に対してどのようなギャップがあるかの検討による課題抽出を試みることとした.その結果,モビリティ自体の性能というよりも,運用するためのインフラや現実的で受容可能なコスト負担の実現において主たる課題が浮き彫りとなった.