2024 年 2024 巻 2 号 論文ID: JRJ20240206
ドライバーの感情状態は,安全運転のための重要なパラメータである.人間のパフォーマンスと感情状態の関係を明らかにするために,多くの研究が行われている.本研究では,自動車運転システム使用時のテイクオーバーパフォーマンスと感情状態の関係を調べるため,ドライビングシミュレーターを用いた実験を行った.実験では,快・不快の感情である「Valence」と呼ばれる特定の感情状態を対象とした.実験は,参加者内比較のため,実験参加者1名につき2回実施し,合計5人の参加者で行った.その結果,不快な感情はテイクオーバーパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があることを確認した.